株式会社 WORK SMILE LABO 様
1911年の創業から100年に渡って地域のお客様との関係を築いてきた企業が、2008年のリーマンショックの際に倒産寸前になり、オフィス用品販売から「笑顔溢れるワークスタイル創造提案業(働き方提案業)」に事業を大変革させ、新卒大学生の岡山地場企業への就職希望先ランキングで、2022年に1位となるまでに大躍進を遂げたWORK SMILE LABO(ワクスマ)の代表取締役 石井 聖博(いしいまさひろ)様にお話を伺いました。
WORK SMILE LABO 石井様 |
ワクスマはなぜ新卒大学生の人気NO.1になったのか?
ぶれない理念に基づいた働きやすい環境
- 社風は悪い、社員は辞める、新しいビジネスモデルもない、そんな中2015年に4代目の社長となりました。このタイミングで若手女性社員が心身のバランスを崩して、出社できなくなりました。この出来事をきっかけに「この社員が再び笑顔で働ける会社を創ろう」と決意し、今の経営理念であり、社名となっている「WORK SMILE LABO」を立ち上げました。その名の通り「笑顔」で「働く」「研究所」として自社の働く環境、職場を研究所に見立てて、働く環境を構成する、機器やツール、サービス、就業規則や業務プロセスなどを自社で徹底的に使ってみて、実施してみて、いいものだけをお客様に提案する、「働き方提案業」への大変革をスタートさせました。
- さらに子供の病気で欠勤する社員は心理的負担を、欠勤の穴を埋める社員は業務的負担を感じており、これが笑顔で働くことを妨げていること、家でも働ければ双方の負担を解決することに気づき、2016年にテレワークをスタートさせ、以来働き方改革を進めて、2020年にはJTA会長賞もいただいています。
効率的な働き方による高い生産性と給与水準
- 職場=研究所で様々な働き方を試していく中で、社員も効率的に働き、生産性向上が実感できるようになって、より一層効率化へのモチベーションが高まるサイクルが回り始めました。
- その結果2009年と比較すると、2023年は「売上2.9倍」「粗利4.9倍」「経常利益2.4倍」に成長し、平均年収は350万円から520万円に拡大しています。
将来性と成長力
- ワークスマイルラボは昨年11月に持ち株会社制に移行しました。同業である事務機器販売事業者様へのM&Aを加速させ、新たなワークスタイルの導入、支援事業を全国に広げていきたいと考えています。
- DX支援は、IT人材育成事業が好評です。 受講を終えた人とともに、その人の会社のDX化を進めていくという伴走型支援にも取り組んでいます。
- また、新たな取り組みとして、人手不足が進む中、事務系職種の外国人材雇用に関するサービスを提供できないか、検討を重ねているところです。
日本の中小企業のモデルケースになる
- 事業の拡大には自社の人員を増やす道もありますが、中小企業の大半は従業員50人以下であり、お客さまの課題を肌で感じ、共感していただける提案をしていくため、当社も従業員は50人以下に抑えたいという思いがあります。
- 昨年は一般社団法人中小企業からニッポンを元気にプロジェクトが主催する「日本中小企業大賞2023」で、最高賞のMVPと、ベストプランニング賞(事業成長率部門)最優秀賞を受賞しました。これによって、中小企業のモデルとなる10年ビジョンへの社員の共感は、一層高まったと思います。
- また一般社団法人中小企業働き方支援協会も立ち上げて、全国の事務機業界で活躍する企業さまが参画する“働き方支援ネットワーク”づくりを進めており、「働き方支援業界」の地位確立を目指します。
WORK SMILE LABOの皆さん |