メールの煩雑さからも解放され、生産性向上!SlackとNotionで実現したコミュニケーションとプロジェクトマネジメントの進化
「リモートのメンバーとのやり取りで、情報が錯綜してしまう」「メールの検索や管理に手間取り、本業に集中できない」。そんな悩みを抱えていませんか?株式会社クロノナイツは、まさにそうした課題をDXの力で解決しています。同社の取り組みは、多くの企業にとって、これからの働き方を考える上で大きなヒントとなるはずです。
導入企業情報
企業名:株式会社クロノナイツ 業界:情報通信業 和歌山県橋本市を拠点に、関西を中心とした企業の「ホームページ制作」「PR動画制作」「Webマーケティング支援」を行う。単に制作するだけでなく、クライアントの課題解決に寄り添い、取材から運用まで一貫してサポートしている。 |
導入前の課題(ビフォー)
同社では以前、遠隔地のフリーランスとの連携を主にメールで行っていましたが、多くの課題を抱えていました。
【情報共有の非効率性】
メールでのやり取りは、挨拶文などの形式的な手間がかかる上、過去の経緯がスレッドで埋もれ、情報を探すのに時間がかかっていました。
【コミュニケーションの断絶】
一つ一つのメールが単発で完結してしまうため、プロジェクト全体の流れを把握しづらく、情報の抜け漏れが発生する原因となっていました。
【精神的な負担】
LINEを仕事で使うと、プライベートとの切り分けが難しく、夜間の通知に対しても反応しがちになっていました。
【タスク管理の限界】
どの情報に基づいて生まれたタスクなのかが不明確になり、タスク管理が非常に難しい状況でした。
取り組み内容・導入したDX施策 (アクション)
これらの課題を解決するため、同社は複数のデジタルツールを戦略的に導入しました。
【コミュニケーション基盤として「Slack」を導入】
✔ メールの形式的な手間をなくし、チャット形式で迅速な意思疎通を可能にしました。
✔ プロジェクトごとにチャンネルを分けることで、情報が整理され、後から見返すのが容易になりました。
✔ 無料プランでも多くの機能が使えるため、フリーランスの相手に金銭的な負担をかけずに済む点も決め手となりました。
【情報とタスクの集約ハブとして「Notion」を導入】
✔ Slackだけでは難しかったタスク管理やプロジェクト管理の課題を解決するために導入。Notionはデータベースのように、情報を目的に応じた形式で管理できるのが特徴です。
✔ 会議の議事録、各プロジェクトに紐づくタスク、マニュアルなどを一元管理。これにより、チーム全体で「いま何をすべきか」が可視化され、抜け漏れを大幅に削減しました。
✔ AI機能も活用し、録音した会議の音声を自動で要約・テキスト化。議事録作成の手間をなくしました。
[Slackのハドルミーティング画面]
[Notionのタスク管理画面]
導入後の成果・効果 (アフター)
ツールの導入と運用ルールの工夫により、大きな効果が生まれました。
定量的成果
定性的成果
【顧客満足度の向上】
圧倒的なレスポンスの速さが顧客から高く評価され、「前の業者とは全然違う」という信頼の声が寄せられています。
【品質の向上】
生まれた時間的余裕を最終チェックや品質向上に充てられるようになりました。また、Notionによるタスクの可視化で、チーム内のダブルチェックが機能し、ミスや抜け漏れがなくなりました。
【働きがいと働きやすさの向上】
通勤時間がなくなり、時間と場所を選ばずに働ける柔軟な勤務形態が実現。従業員は体力を温存でき、より生産的に仕事に取り組めるようになりました。
成功のポイント・工夫した点
ツールを導入するだけでなく、その効果を最大化するために、人間的なコミュニケーションを重視した点が成功の鍵でした。
【ボールを自分で止めない「即レス」の徹底】
フリーランスからの連絡には可能な限り早く返信し、相手の作業を止めないことを徹底。これにより、プロジェクト初期段階での迅速な方針決定が可能になり、手戻りを防ぎました。
【心理的安全性を確保するルール作り】
「返信はいつでも良い」という暗黙のルールを最初に設定。夜間に連絡することがあっても、相手に即時対応のプレッシャーを与えないよう配慮し、健全なワークライフバランスを保てるようにしました。
【「リアル」と「デジタル」の融合】
オンラインでの協業を始める前には、必ず一度は対面で会い、人となりを理解し合う時間を大切にしています。オンラインの効率性と、リアルの信頼関係構築を両立させている点が、同社の大きな強みです。
今後の課題、取組
現状に満足することなく、さらなる進化を目指しています。
【より良いツールへの探求】
今後も新しい技術やツールにアンテナを張り、常により良い働き方を模索し続けていきます。
【「人との繋がり」の深化】
デジタル化が進むからこそ、最終的には「人と人との繋がり」が重要になると考えています。顧客のビジネスを深く理解し、より高いレベルで貢献していくことを目指します。
【グローバルへの挑戦】
今後はインバウンド等にも視野を広げ、AI翻訳などを活用しつつ、自らの語学力も高め、グローバルなビジネス展開を長期的なビジョンとして描いています。
[代表取締役 東根 誠 氏]
自社のコミュニケーションに潜む「見えない手間」や「心理的な負担」。それらを解消する一歩が、あなたの会社の働き方を改善し、顧客への提供価値を高められるかもしれません。
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