社団法人 日本テレワーク協会

5,868票が選んだ「働き方DX表彰」受賞9事例を発表!
「5年以上離職ゼロ」の文化、官民連携「防災DX」など、働き方のみらいがここに!

2025年11月11日、一般社団法人日本テレワーク協会は、日本の働き方のみらいを照らし出す「働き方DX応援投票・表彰」の受賞9事例を発表しました 。

全国から集まった「熱い共感の声(一般投票:2,119票)」と、「冷静な客観評価(パネル投票:3,749票)」、合計5,868票もの声によって選ばれたのは、困難な課題を乗り越え、確かな成果を創出したDX事例です 。

 

【輝く9つの事例紹介】日本の働き方DX、最前線レポート!

厳正なる選考の結果、未来への希望を感じさせる、以下の9つの素晴らしい事例が選ばれました 。

 

最多得票数賞:みんなが選んだ、時代の象徴!

1.オーディエンス・チャンピオン賞(合算投票数 第1位)

受賞: 大分県日田市・富士フイルムシステムサービス株式会社

ストーリー:

災害多発地域の行政と民間企業が連携。被災者の生活再建に不可欠な罹災証明書発行の所要時間を57%も短縮する「防災DX」を構築しました 。多くの人々の「安全・安心」への願いを形にした取り組みが、一般・パネル双方から支持を集めました。

2.パネル・セレクション賞(パネル投票数 第1位)

受賞: JR九州システムソリューションズ株式会社(福岡県福岡市)

ストーリー:

鉄道インフラを支える企業のシステム会社が、社員の幸福度を追求するEX改革を断行。結果として残業を9割減らし、売上は8倍に躍進しました 。社会の手本となるべき、着実で本質的な取り組みがパネラーから最も高く評価されました。

各賞:多様な切り口で光る、革新のモデルたち!

(冷静な客観評価であるパネル投票2位から6位を選定)

 

.DXイノベーション賞(パネル投票数 2位)

受賞: 株式会社日本海洋科学(神奈川県川崎市)

ストーリー:

ライバル企業も含む53社が結集し、航行の5%を自律航行させることに成功。業界の垣根を超えた共創と技術的インパクトが評価されました。

    4.ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン賞(パネル投票数 3位)

    受賞: 神奈川県横浜市

    ストーリー:

    市民の声から生まれた子育て応援アプリ「パマトコ」は、オンライン手続きで区役所に行く手間を削減 。378万市民の暮らしを変えるDE&Iの先進事例です。

    5.生産性革命賞(パネル投票数 4位)

    受賞: 静岡県富士市・コニカミノルタジャパン株式会社

    ストーリー:

    ベテランの「匠の技」(暗黙知)を人間の知恵で引き出し、AIが解析することで、誰もが学べるマニュアルへと変換 。独創的な技能伝承モデルです。

    6.ソーシャルグッドDX賞(パネル投票数 5位)

    受賞: 新潟県長岡市

    ストーリー:

    オンライン診療機能を搭載した車両が、”医療限界集落”を巡回 。地域医療の持続という深刻な社会課題にDXで光を当てました。

    7.働きがいエンゲージメント賞(パネル投票数 6位)

    受賞: 日本情報通信株式会社(東京都中央区)

    ストーリー:

    「社員の幸せ」を経営の核に据え、エンゲージメントは5年で53%向上、営業利益は倍増を達成。Well-beingと企業成長を両立しました

     

    働きがい働きやすさ調査・推進委員会 特別賞

    (働きがい働きやすさ調査・推進委員会による審査で選定)

     

    8.委員会特別賞

    受賞: 株式会社スズキアリーナ大隅(鹿児島県曽於市)

    ストーリー:

    地方の自動車販売店が、休日を増やし、結果として残業を半減させた「働きやすさ改革」を断行。これが社員の意欲を高め「IT事業」という新たな事業価値が誕生。地方・中小企業の希望となる「改革の連鎖」を実践しました。

    9.委員会特別賞

    受賞: ヤマトカンキョウ株式会社(佐賀県佐賀市)

    ストーリー:

    「5年以上、離職者ゼロ」という偉業を達成 。これは偶然ではなく、心理的安全性と公正な評価制度に裏打ちされた、「働きやすさ」と「働きがい」が両立する企業文化が深く根付いている証です。

    未来へつなぐ:受賞事例から、次の一歩へ

    受賞された皆様、誠におめでとうございます 。

    今回ご紹介した事例を含む、全72の「働き方DX事例」は、公式サイトにてすべて公開しています。貴社貴団体の課題解決のヒントが、きっと見つかります。

     

    全72の「働き方DX事例集」はこちらから

     

    また、今回受賞された企業・団体には、2026年1月15日、16日に開催予定の「JTAアニュアルカンファレンス」にて、その貴重な知見を発表いただく予定です(受賞事例発表は1月15日)。変革の最前線で活躍する実践者たちの生の声を聞ける、またとない機会です。ぜひご参加ください。

     

    「JTAアニュアルカンファレンス」参加申込はこちらから

     

    日本テレワーク協会は、働き方DXの「価値創造サイクル」を力強く回し続けることで、優れた取り組みが日本全国へ波及し、社会全体の生産性向上、そして一人ひとりのウェルビーイング向上に貢献できるよう、全力で取り組んでまいります 。

     

     

    なぜ今、「働き方DX」が日本の未来を左右するのか?

    少子高齢化による労働力不足、多様化する価値観、そして急速なデジタル化の波 。日本企業が大きな変革期を迎える中、当協会は日本の働き方を継続的にアップデートするための「価値創造サイクル」(調査・事例・研修・表彰)を推進しています 。今回の表彰は、このサイクルの熱気を社会に伝え、次なる挑戦を後押しする重要なステップです 。

     

    5,868の声が選んだ理由
    ~自らエントリーを決意した全30事例が激戦を繰り広げた選考~

    本表彰が目指したのは、人気コンテストではなく、社会の手本となるべき取り組みを、公平かつ多角的に見出すこと。そのために、私たちは2つの異なる「ものさし」を用意しました 。

     


    1.一般投票 =『熱量の評価』

    従業員や顧客、地域住民など、その取り組みに関わる人々の「心を動かしたか?」を測る共感の指標(DX推進の「巻き込む力」の証明)です 。

    2.パネル投票 =『客観評価』

    利害関係のない1,067名のパネラーが、その取り組みの「社会的な価値は何か?」を冷静に比較・吟味した評価です 。


     

    今回のパネル投票では、受賞した9事例のみならず、自らエントリーを決意した全30事例が、非常に僅差で票を分け合う「激戦」であったことが特徴です。

    パネル投票の結果では、第1位の268票から第30位の60票まで、特定の事例に人気が集中することなく、全事例がハイレベルな評価を獲得しました。これは全30事例が非常に質の高い取り組みであり、1,067名のパネラーによる「冷静な客観評価」が多角的に行われた、信頼性の高い選考であったことの証左と言えます。

    さらに、これらの声を最大限尊重しつつ、多様な価値を称えるため、「受賞階層ルール」という厳格な基準を適用。まず投票結果に基づく「最多得票数賞」を決定し、次にパネル投票上位の中から各賞を選定、最後に委員会審査による「特別賞」を加えることで、多角的で納得感のある選考を実現しました 。

     

    【本件に関するお問い合わせ先】

    一般社団法人日本テレワーク協会

    窓口メールアドレス:guide()japan-telework.or.jp (※ () を @ に替えてください )