クラウドソーシングは、インターネット上のプラットフォームを介して、世界中の企業と個人のマッチングを可能にし、直接仕事の受発注を行うことができるサービスです。クラウドソーシングとはインターネット上の群衆(crowd) と業務委託 (sourcing) を組み合わせた造語になります。
インターネットで発注するメリットとは?
クラウドソーシングに登録しているのは、日本全国、中には海外在住の多種多様なスキルを持った多数のワーカーです。仕事内容に応じた最適なスキルを持った発注先を、最適なコストでスピーディーに探すことが可能です。
クラウドソーシングに登録する、多様なスキルを持ったワーカーに提案を依頼できる
Q1インターネット上の知らない人物に発注をしても大丈夫?
クラウドソーシングでは、仕事の実績件数や納品物に対する発注側の評価、公的証明書類の提出による本人の実在確認など、ワーカーの評価機能を備えているサイトが大半です。
このような評価を参考にしながら、受注者を選ぶ事が可能です。
多種多様なワーカーが登録するクラウドソーシングでは、デザイン制作やシステム開発、翻訳のような専門スキルが必要な仕事の発注のほか、仕訳入力や経理代行などの一般事務作業、データ入力やアンケートなどの簡単な作業を大勢の人に依頼するなど、登録している人材を様々な形で活用し、企業の足りないリソースを補う事が可能です。
社内で人材を固定的に雇用する必要が無く、必要なスキルや、繁忙期や閑散期の作業量に応じて柔軟に人材を調達できるクラウドソーシングは、中小企業にとって有効な人材活用戦略として活用できます。
オープンイノベーション
クラウドソーシングでは、作業を依頼するだけでなく、登録しているワーカーから多数の意見やアイデアを募集する事が可能です。
クラウドソーシングでアンケートやモニター調査を実施することで、新事業や新商品に対するリサーチやマーケティングを短期間・低コストで実現できます。
さらに、社外の専門スキルを持った人材の知識や知見を得ることにより、新たなビジネスモデルや製品開発につながるオープンイノベーションの効果を得ることができます。
依頼したい仕事内容に合わせ、クラウドソーシングでは様々な発注形式が可能です。従来は契約した1 社、もしくは数社からの提案を受ける形でしたが、クラウドソーシングのコンペ形式では、同等、もしくはそれ以下の予算で多数のワーカーから提案を受け、その中から採用案を選ぶ事ができます。プロジェクト形式では、ワーカーから応募された仕様や見積りを比較検討し、最適な人材と適切なコストで契約を行えます。仕事の発注はインターネット上で行うため、発注側も受注側も地域の制約を受けず、スピーディーなマッチングが実現できます。
Q2契約や金銭のやり取りはどのように行うの?
クラウドソーシングプラットフォーム上に掲載した発注者からの仕事の依頼に受注者が応募し、双方の同意することで契約となります。そのため、最初の発注依頼は納品条件やそれに対する発注金額などを詳しく記載する事をお勧めします。
発注者は、仕事の開始時に、クラウドソーシングプラットフォームに発注金額の仮払いを行い、発注者受注者双方が検収の合意を行うと、手数料を引いた金額が受注者に支払われます。双方の合意の上で初めて取引が行われる安全・安心なシステムです。