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コラム

週1日労働!という発想

クロアチアに観光旅行に出かけたときのことだ。ツアーの添乗員さんが紹介してくれた話が衝撃的だった。
クロアチア人は、週に 1 日しか働かないというのだ*1)。彼らにとって、土日が重要であり、土日を最大に楽しく使うために他の曜日がある。すなわち以下のようになる。

土曜・日曜 フルに楽しむ
月曜     当然疲れているので休む
火曜     そうはいってもそろそろ仕事の準備をする
水曜     仕事をする
木曜     仕事すると疲れるので休む
金曜     土日の準備をしなければならない


これが本当なら耳を疑う驚異のワークスタイルだ。
もちろん、実際には一種の笑い話であり、冗談である。しかし、何かひかれるものを感じた。我々は、ここから学ぶことはないであろうか。日本人の多くは、発想が仕事中心であるので、月~金が重要で、土日は翌週しっかり働くために休むことになっている。長時間勤務を抑制し、有給休暇取得を促進し、ワークライフバランスの重要性を訴えるといっても、まさか、この話のように、仕事は 1 日でいいなどということにはならない。

しかし、ここで、少し発想を変えてみる。
そもそも仕事とは、①そのもの、②そのための準備、③そのあとのフォロー、という三つ組みで構成されていないだろうか。
たとえば、今やっていることは、まだ仕事ではなく、その準備なのではないだろうか、と考えてみるわけである。そのように考えてくると、仕事の核心とは何かという発想になる。これを「今週でもっとも大事なことは何か」と考え、その他のものは、全てそのための準備やフォローの話である、くらいに考えるとどうだろうか。

準備 ⇒ 仕事 ⇒ フォロー(まとめ)
この構造を、1 週間単位で具体化してみる。

土曜・日曜 フルに楽しむ
月曜     今週の段取りを考える
        →このことを、土日で疲れたから休憩する、と言う
火曜     明日の仕事のための周到な計画をする
        →このことを、そろそろ仕事の準備にかかる、と言う
水曜     ものすごく効率よく 3 日分くらいの仕事する
木曜     フォローをする。他者への依頼事項はこの日に
        →このことを、仕事で疲れたので休憩する、と言う
金曜     来週の段取りを考える
        →このことを、土日のための準備を行う、と言う
         来週の段取りが見えていてこそ、土日は気兼ねなく最大に楽しむことができる

このクロアチアの逸話方式で、仕事を遂行し、毎月月末には、今月は、これと、これと、これと、これの 4 件の仕事をやったな、と言えるようにする。メリハリがつく感じもあり悪くないと思うが、いかがか? なお、この方式では、水曜日か金曜日が在宅勤務のチャンス である。
以上、クロアチアの話からの勝手な思考展開を紹介したのであるが、「仕事中心=平日中心」という閉じ込められた思考枠を脱することで、我々の働き方改革に何か面白いヒントが見つからないだろうか。

*1)クロアチアでは、実際、私が見てきた範囲ですが、言うまでもなく多くの人がまじめに働いていました。ここでの話題はあくまで参考の視点を提供してくれるものとして取り上げたものです。くれぐれも誤解なきようお願いします。ここでは、むしろいい意味で国名を記載させていただいています。

(2017.7.18 日本テレワーク協会主席研究員 松永義文)


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